自転車野郎のスケッチは楽し

韓国南原市スケッチ旅行記


2009年10月11日
 韓国滞在中は南原(ナムウォン)市の市長を始め多くの関係者に大変お世話になりました。そして李先生にはひとかたならぬバックアップをして頂き感謝の念に堪えません。我々に託された思いは微力ながら果たすつもりであります。これらの方々にこの文が目に触れることはありませんが私の感謝の気持ちとしてここに表しておきたいと思います。ありがとうございました。
 

 今年の夏、在日2世の絵の先生から韓国にいいスケッチ場所が有るから行きましょうと誘いを受け10月7日から10日まで3泊4日で行ってきました。参加者は男4女9の13名。

 行先は全羅北道南原市。大手旅行会社のツアーパンフレットにはまず掲載されていません。

 10月7日。 左はこれから搭乗するアシアナ航空11:30発1116便。集合場所は金浦空港です。
 金浦空港に13:20到着。無事にkim先生と通訳ガイド嬢に出会えて一安心(左)。 チャーターのマイクロバスで一路目的地へ。所要時間約5時
間。
通訳ガイド嬢はミスコンでミスになった程のチャーミングな女性。今は2児の母となってちょっぴりぜい肉が・・・。

 3日連泊のホテル内部。この広い部屋に一人一室の素泊まり。もちろん床暖房で素足。 

10月8日。 部屋から見えるヨーチョン川越しの市中心部、後方は国立公園の智異山方面。早起きして一人で上流南原大橋から下流のスンサ橋ま

一周の一時間ウォーキング。川の両岸には立派な遊歩道が整備されている。ウォーキングの老若男女の多いこと。公衆トイレも立派。

 8:30出発でホテル前へ出てこの大きな幕にびっくり(小文字は市長外市民一同)。
 「画家」の文字に全員が大テレ(汗)。
 でも市民には読めないでしょうね。

 南原市、ナムウォンと読みます。南原は日本では馴染みが薄いですが実は豊臣秀吉が朝鮮出兵時に南原の陶磁器工を日本に連れて帰り陶磁器を広めた経緯があります。

 韓国国内では古典文学の悲恋物語春香伝や兄弟愛物語の興夫伝、古典音楽のパンソリで有名な土地で、市街地を外れれば今なお古き韓国の風情を残しています。
 (パンソリの体験談は後述)

 今回その馴染みの薄いナムウォン市に3泊で日本人が訪れるということで市長が感激され、これをきっかけに日本とナムウォンの交流に繋がることを期待して市を挙げて歓迎して頂けることとなった次第です。
 実はこの話には大学教授としてナムウォンでは有名な画家である李先生の取り計らいが有ります。そして李先生と我らがKim先生は25年来の親交があるのです。

 まずはナムウォンでは市民でもあまりお目にかかれないVIPバスで朝食場所まで出迎え(左)。こんな立派なHYUNDAI製の大型バスです(中)。食堂前にも歓迎の大きな幕が(右)。李先生からナムウォンと京都のかかわりについて説明を聞きながら食事。           注: 韓国は右側通行です
 韓定食のあと再び豪華バスでスケッチ場所のスジ村へ。周囲を軽く一周。通りがかった一軒家のハルモニ(おばあさん)が我らの訪問を大変喜んでくれました。小学校の生徒たちも親しげに挨拶をしてくれます。

 左はスケッチポイントの俯瞰。この場所で描きたかったが今回はパス?(今回はって、おいおい次も来れるのかい)。

 昼食はこの村に一軒しかない食堂で韓定食。店の人達も人懐っこく接してくれる。

 スケッチをしていたら市長から特産のリンゴ等おやつの差し入れが有りおいしく頂いた。

 この日新聞社の取材が有り翌朝の新聞に写真入りで掲載されることになります。
重要伝統家屋の夢心斎の門                    同本宅                     竹山朴氏宗家

10月9日。 今日もまた一人早起きして街中散策に出た。下の写真のような裏道をあっちこっちキョロキョロと約一時間ウォーキング。意外と道路はゴミが無くきれい。店の前は朝早くから京都風にいえば「かどはき」している人を見かける。 
 昨日、李先生に宮廷料理の一つ「サンゲタン」を食べてみたいと話していたら朝からナント「サンゲタン」を手配して頂いていた、感謝である。若鳥の腹の中にもち米やら栗やらナツメやら高麗ニンジンやらが入って煮込んである。美味かった〜。

 食事を済ませた後ヨンナム市場へ。朝から狭い道に所狭しと品物が並び活気が有って賑やかである。朝食のすぐ後だが別腹に餅やら柿やらをおいしく試食した(下)。


 VIPバスでスケッチ場所のヨング村へ移動。スケッチに夢中になりすぎて写真を撮るのを忘れてしまった。左と中はスケッチした場所。右は昼食のホテル。ホテルの送迎バス運転手の顔を見たらナント美人のお姉さん。


 スケッチ後VIPバスで国楽の聖地へ移動。これも市長及び関係者のご好意で勤務時間外なのにナムウォンの文化を肌で感じてもらおうと招待して頂いた。古典音楽パンソリの先生から直々に我々にパンソリを指導して頂いた。通常聞くアリランではないアリランで♪アリアリラン、スリスリラン♪と謡いだす。低音から急激にビブラートをかけながら高音を発したりで極めて難しい。で・・・私も先生とともに歌ってみたが緊張で大汗、カラオケのようにはいかない。

       立派な建物です。                           若くて美人の先生、一人で鼓を打ちながら謡う

 左がガイド嬢で右はkim先生            鼻の下を長〜く伸ばしてるの誰?          全員で記念撮影、左端は李先生

 この日までに我々を紹介した李先生のホームページには2000のアクセスが有ったとの事。
 10月10日。 今日も早起きウォーキング。市役所方面へ向かう。庶民的アパート群の中をうろついたりして約一時間。
 食堂で朝食。今日は名物どじょう汁、といってもどじょうの姿は全くなくて美味のスープである。その後すぐ近くにある庭園「広寒楼苑」へ行く。ここでも市長の配慮で日本語の話せるガイド嬢が案内してくれた。下の2枚を撮ってデジカメのバッテリーがアウト。この後短時間だがスケッチ。

      広寒楼と烏鵲(カササギ)橋                      1931年築、中に春香の絵が有った     
 いよいよナムウォン市とも別れの時が来た。李先生と居残るkim先生に別れを告げ12:10ソウルに向けチャーターバスでナムウォンを後にした。16:45仁川空港に到着。ここで美人の通訳ガイド嬢ともお別れ。アシアナ航空116便は17:10離陸、20:50関空到着。23:30無事帰宅した。

困ったこと どこもかしこも漢字や英語表示がなくてハングル文字が読めないと全く何もわからない。

食事 ソウルのようなお洒落ではないが素朴な田舎の料理で味も接客もグッド

       一日目朝の韓定食                            村に一軒しかない食堂での韓定食
  二日目夜 ビビンバがまだ出てきてない       
     日本のビビンバとはちょっと違うがうまい                  三日目夜 牛の焼き肉といってもすき焼き風